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めざせ!完全自給農
30年近く日経225先物のトレードで飯を食ってきた僕が、ここへ来て何を思ったか野菜作りに目覚めてしまったのです。
もう毎日パソコンのモニターで先物のチャートを見ているのですから、否が応でも市場の動きが伝わってきます。日本の株式市場の総合指標である225先物は、正に日本経済の最先端を牽引してるのですから、それこそ日本のそして世界の情勢がいち早く伝わってくるのです。
今や一国の国家予算よりも膨れ上がった巨大ファンドの資金は行き場を求めてマーケットを彷徨っています。それが極端な動きとなってチャートの動きに表れて来ているのですね。
株式市場と実際の経済は連動しているのが本来ですが、近年は市場だけが暴走しているという異常な状態では、いよいよ資本主義システムも限界まで来ているのでは?
そう感じた矢先に、くしくもコロナパンデミックという大混乱が世界を襲いました。
こいつはいよいよやってくるぞ!じゃあこの先はいったいどこへ舵を向けていけばよいんだ?そう考えた時、僕は野菜を育てる事を思いついたのです。
僕らの親父の世代は戦後焼け野原の日本が復興を果たすまで、とにかく食べ物が無かった状況でした。今後の世界がそこまで行くのかどうかは分からないけれど、何は無くても自分の食うものは自分で作れるという人間の最低基本を押さえれば、何があっても怖くないわけです。
● この先、資本主義システムが崩壊しても食料が自給出来たら大丈夫(笑)
● AIが人の仕事を奪っても野菜が作れたら怖くない
● 不耕起、無農薬、無肥料の自然農栽培だから安心
● 目指すは何もしないほったからし自給農
“好奇心集団sujaku”へお越しいただきありがとうございます。ossans倶楽部のオレンジです。
今回は自然農記事のシーズン3【秋~冬】のPart2となります。
この記事は僕自身の記録が目的でもあるので、日を追うごとに内容を書き足していきます。
自然農法
自然農法は自然環境が本来持っている力に任せて野菜を育ててもらうという考え方です。
土の中には虫や植物の死骸があり、無数の微生物(細菌)がそれを分解して野菜に栄養素を与え光合成を促進してくれています。本来の地中環境には自然に野菜が育つ環境が備わっているのです。
そこに人の手を加える事は自然循環を断ち切る事になります。
● 畑を耕すことは地中の環境を壊します
● 肥料を与えると野菜はそれに頼ってしまい、土からの栄養吸収力がなくなります
● 農薬は畑の生物を殺し、更に野菜を食した人の体にも害を及ぼします
見た目が綺麗な野菜を、早期収穫を望む目的でのこれらの行為は、土を瘦せらせ、どこまでも人の手を入れ続けないと育たない環境となってしまうのです。
もちろん多くの人々に行きわたる野菜を市場に出すためには慣行農法も決して否定するものではありません。AIやバイオテクノロジーとの融合によって今後も発展していくでしょう。
僕の目指す野菜作りは
● あくまでも自給自足の規模であり
● できる限り人の作業を省くほったらかし農法
● そして安全で美味しい野菜作り
今はこれを完成する為に小さな畑を借りて実験的に農作業をやっています。
これが完成したら僕は田舎に土地を見つけて本格的に始めたいと思います。
● 自給自足のコミュニティー・ビレッジを作る
● ビレッジの収入はビレッジ住民が全員で作る
● 移住も週1程度の通いでもOK
パーマカルチャーLifeを一緒にやろうという方なら大歓迎です。
ぜひメールください。
不耕起と耕起畑の比較
自然農で野菜を育てるのには土作りが最も大切です。
これから畑作をやろうとする土地が以前は慣行農法での畑であったり、中山間地であるかもしれません。そんな土地で自然農の畑に適した環境にするには3年かかると言われます。
3年は決して短くはありません。いやむしろ長いです(笑)3年間春も秋もひたすら育たない野菜を植え続けて我慢するのはかなり試練です。少なくとも僕には(笑)
でもやがて地中環境さえ出来上がれば、後は自然が野菜を育て続けてくれるようになるのです。
しかしそれでも3年は長い(笑)
そこで考えました。いろいろ調べて結論を出しました。
● 一方は土作りを目的に続ける
半分の畑は自然農の基本に乗っ取り、不耕起の畝で野菜を植え続けて土作りに重点を置きます。やがて出来上がる自然農の畑を目標に。
● 一方は野菜を育てながら学び、そして収穫する
残り半分は耕起した畝で野菜を育てます。耕起する事で地中の環境をいったんは壊すことになるけど、土に空気を送り込む事で野菜が育つようになります。この畝で野菜作りを学びながら収穫にまで持っていけば農作業も続けられます。
これが僕の現段階での自然農です。
2021年11月13日(土)
動画では不耕起と耕起の畝での野菜の育ち方比較をやっています。
紅葉
2021年11月21日(日)
A畝の半分が空いているので何か野菜を植えたいと思います。今日は30㎝ほどの深さまで耕起して草マルチをしました。このまま2週間ほど放置してから野菜を植えていきます。
更にA畝の奥も耕起しました。ここには花を植えていこうと思います。
イタリアンパセリと間引いたネギ、小かぶ。これでサラダが出来ますね。
白菜の収穫タイミング
播種から60日前後で収穫できる早生種では、白菜の先端を手で押さえて、固く締まっていれば収穫時期です。時期的には初霜が降りる前が目安です。
収穫が遅れてしまうと、霜や風の影響で外葉がカサカサになったり、腐ったりすることがあるので注意です。
中生・晩生種は栽培期間が長くなるため、越冬して収穫時期を延ばすには、結球部分を外葉でくるみ、先端をひもで縛って寒さ対策を施します。
こうすると外葉は寒さで枯れますが、結球部分は新鮮なまま保存されます。この寒さ対策をしておけば、一般地でも2月いっぱいは収穫できます。ただ暖かくなり始めると白菜が中から腐ってしまうので注意が必要です。
来週あたり一部は収穫して、残りはひもで縛ろうかと思います。
ブロッコリーの頂花蕾
花蕾は一定の大きさで、一定の低温に当たる事でできてきます。
早生
● 17~18℃で40日以上あたること
● 葉っぱの数が7~8枚
中生
● 12℃前後で40日以上あたること
● 葉っぱの数が12枚前後
晩生
● 5℃以下で50~60日以上あたること
● 葉っぱの数が12枚前後
白菜の収穫
2021年11月26日(金)
いよいよ白菜の収穫です。9/5に苗植えしてから80日間でここまで育ちました。
小かぶの収穫
2021年12月4日(土)
今日は小株が育ってきたので一部収穫していきます。10/1に種から植えて約2ヶ月で収穫まで来ました。不耕起1年目の畑ですから順調だと思います。
葉もの野菜の苗植え
2021年12月12日(日)
A畝の半分に空きがあったので今日は葉物野菜を植えました。
これで冬の野菜は成長を見守るだけとなりました。
A畝の更に横に少し土地が余ってまして、畝を作るほどではないので花を植えることにしました。
経過観察
A畝
B畝
白菜とのコンパニオンプランツで植えたイタリアンパセリ。がんがん成長するので何度も収穫しています。
C畝
D畝
こちらは苗植えしたネギ。こっちの方がまだ成長は良いですね。それでも不耕起の畝だからやっぱりゆっくりです。
こっちの畝の白菜はこれから結球。この状態で冬を迎えてどうなっていくのかが、これから観察できます。
春に植えたトマトは遂に寒さに耐えきれずに終わったようです。
このまま実が地面に落ちて、また自然に育つかなぁ(笑)
年明けの畑
いつも畑にはバイクで行くんですが流石にこの時期は寒すぎて無理なのですね。
冬の間は運動も兼ねて自転車で行ってます。
2022年1月8日(土)
12/12に葉物野菜を植えた時点でもう畝に空きは無くなりましたので暫くは野菜を見守るだけとなりそうです。
A畝
サヤエンドウはネットに絡まり始めました。
イチゴはこのまま冬を越してくれるでしょうか。葉っぱが赤くなってきていかにも自然農って感じです。
...いやそんな事言ってて良いのか?これはまずい?(笑)
B畝
秋植え野菜で最も良い生育だったのは白菜でした。これまでに3回収穫しています。
ブロッコリーは寒くなって来て頂花蕾が出てきました。ちょっと葉っぱの勢いが無くなって来てるので心配です。
壬生菜は元気です。流石京野菜。しかしいつ収穫するのかなぁ...
C畝
種植えで一番成長が良かったのがみやま小株です。何度か収穫しています。
レタスは苗植えです。いつまでも収穫できてます(笑)地中海原産だから環境変化に強いのかな。
D畝
この畝の白菜は成長がゆっくりです。この時期は雪が降る京都ですが大丈夫でしょうか。
キャベツはもう結球は無理そうなので、花が咲いたらそれを食べる事になりそうです。
夏植えの時も成長しなかった人参は今回もダメのようです。次からは種を変えようと思います。
寒さ対策
昨日雪が降りました。既に去年暮れから何度か降ってますが今年は雪が多いですね。
2022年1月15日(土)
葉もの野菜に不織布で寒さと雪対策しました。
サヤエンドウにも寒さ対策。4本の支柱を不織布で囲いました。昨年もこの時期同様にやっていました。
サヤエンドウ
元気に苗が成長していたサヤエンドウが枯れ始めてきました。
2022年2月12日(土)
寒さに強いサヤエンドウですが、株が大きくなると耐寒性が失われてくるようです。
種植えしたのが10月15日でしたから、恐らく早すぎた種まきが原因でしょう。
低温を好む幼苗の時期を過ぎてしまい、株が大きくなって冬越えを迎えてしまったようです。
農は失敗を経験して分かる事が多々ありますね。良い経験になりました。
まだ間に合うか?新たに種植えをやっていこうと思います。
新しい畝たて
季節は啓蟄から次候へと移るなか、七十二侯は「桃始笑 ももはじめてさく」
笑うと書いてさくと読むところが風流です。
2022年3月13日(日)
春を待つ季節の畑は秋植え野菜の収穫も終わって、今はA畝のみ一部の野菜が植わっています。
寒さで枯らしてしまったサヤエンドウですが、2/12に新しく種植えしました。
でもやっぱりこの時期はダメなようで1ヶ月たっても発芽していません。
ここはライ麦だけの成長を見守りましょう。
A畝のニンニクは葉を束ねて成長を促しています。
D畝の白菜は結球が間に合わず花が咲き始めました。
これはおひたしにして食べよう。
D畝の隣に新たにE畝を作りました。
ここは新しい方法で畝たてをやっていきます。
● 表面の草を刈る
● 畝間の土を畝に積み上げて軽く整地する
● 畝に枯れ木を置く
● 竹などの中が空洞の枯れ木を畝に敷き詰める
● 水をかけてビニールマルチをする
● この状態で3ヶ月程度放置する
これまでの自然農では土の細菌が整うまで3年ほどかかると言われてます。
それをこのやり方で土の状態が出来上がる期間を短縮しようという試みです。
周りの山に枯れ木があったので持ってきました。
畝の上に刈れたススキを引き詰めました。
ビニールマルチをしてこれで寝かせます。
自然農・秋~冬はこれで終了です。
次回から2年目の春~夏編を始めたいと思います。
ほったらかし!「シンプル自然農」 |
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