今回訪れる名刹は洛北、京都の洛北、上高野の地にひっそりと佇む「栖賢寺」せいけんじ
1年を通して京都には多くの観光客が来られます。
京都には神社がおよそ800、寺院が1700あるとされています。
既に有名どころの名所を何度も回られた京都通の方には、やがてはあまり人の行かない穴場スポットを求めるようになるのでしょうか。
この「栖賢寺」は、そんな方に是非ともお勧めしたい穴場の名刹です。
朝崇山(ちょうすうざん)、栖賢寺(せいけんじ)は、応安~永和年間(1368~1379年)に現在の兵庫県尼崎にて開創されますが、明治初め廃寺となります。
その後、間宮英宗和尚、まみやえいじゅう 山口玄洞 やまぐちげんどう の奉賛喜捨 ほうさんきしゃ を受け、昭和七年に現在の地にて再興再建となりました。
栖賢寺を訪れようとする時、まず最初に場所を探し当てるのに迷います。
鯖街道と呼ばれる国道沿い、崇道神社を更に大原方面へ歩くと小川に気づきますが、そこに栖賢寺と刻された石碑があります。
よくよく注意していないと通り過ぎてしまうのですが。
石碑からクランプに曲がった小道を行くと質素な枝折戸が現れます。
門の向こうには日本庭園が広がるのですが、しかし山門には竹の結界が入園を阻んでいるのです。
ここまで辿り着いて、また迷います。
何とか入山する事はできないのでしょうか?
山門の前に立ち、注意深く見ていくと、竹筒とその横に何やら文字か書かれているのに気づきます。
観光目的ではない寺院なので、入門には節度を守る旨が書かれています。
注意書きを熟読し、そして門柱に掛けられた竹筒に入山参拝料を納めて、門をくぐります。
ようやく境内に入る事が出来ると、そこに、もみじ、カエデ、イチョウなど鮮やかな色彩が目に飛び込んでくるのです。
書院のガラス格子に新緑が映し出される様は圧巻です。
京都の洛北にひっそりと佇む、穴場の名刹、栖賢寺を一度訪れてみては如何でしょうか。
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