夏本番を直前に控えて、一足早く信州の蓼科へ行ってきました。
今回の目的は2つでした。
●安曇野にある自然農の畑見学
●sujakuコミュニティ施設の候補地探し
涼しい蓼科は夏真っ盛りに行く方がありがたみが大きいんですが、とにかく思い立ったら吉日行動です。
“好奇心集団sujaku”へお越しいただきありがとうございます。ossans倶楽部のオレンジです。
ひとつのアートに衝撃を受ける
で、今回の記事は畑やコミュニティ候補地の視察とは全く関係ない話題でございます。
なんじゃそら、どういうことやねん!というツッコミはこの際無視して進めます(笑)
美ヶ原高原美術館
蓼科ビーナスラインの奥地、美ヶ原にある高原美術館は標高2000メートルの高原に350点もの現代彫刻が展示された野外美術館です。
なにしろ4万坪という広さとその展示数の多さ、そして意表を突いた作品を見て回るのに、丸一日十分朝べるのです。
見る、考える、納得する?
最初に作品を見て、これはいったい何を表現してるの?と考える。
そしてその後で作品名を見て、ああなるほどと納得するものもあれば、う~ん?と考えさせれるものもあるわけです。
この作品名は「家を創る人々」
これは納得です。
作品名は「旅行者(スウェーデンの四季)」
そう言われれば旅行カバンなのかと分かりますね。
巨大な「アイアンレディ」
ゴジラと互角に戦えそう。
作品名「疾走する文化」
作者の意図と読み手の考察
で、僕が衝撃を受けてしばしその場を離れられなかった問題の作品がこちら。
遠くからは何やらピラミッドらしき造形が確認できます。
北アルプスの雄大な風景をバックにこの作品はかなり異質に映るのだけど、妙に引き込まれるというか見る者を掴んで離さない不気味な魅力を感じてしまったのは僕だけか?
ピラミッドと対比するような右側の黒い山はどこか暗いネガティブなイメージを連想させられる。
敷き詰められたレールの上に滑車が置かれ、その台座に横たわる黒い死体?
左のピラミッドには台車のワイヤーが繋がれていて、死体を中に引き釣り込もうとしているのです。
これはいったい何を言わんとしているのだろうか。
死という形によって次の世界へと旅立とうとしているのだろうか?
そういったこの世界のシステムを表現しているのか。
とにかくその異様な光景とは裏腹に、怖さとかではなくて希望の様なものを感じてしまったのは僕の性格が変態なのか(笑)
最後にタイトルを見て作者の意図からはかけ離れているのを知ってもっと悩むわけです。
タイトル「仕事は自由をもたらすか?-ミイラとしてのアーティストの肖像ー」
1992年 イガエル・トゥマルキンの作品です。
狂気から生み出されるもの
芸術、音楽、建築、ビジネス、あらゆるシステムで人を先導する先駆者のアイデアは、満たされないハングリーな境地での狂気から生まれるものではないでしょうか。
経済的、精神的に安定した状態からは決して生まれない。
そんなこの世界のルールを再確認させられた今回の旅でした...といえば大袈裟か?(笑)
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