あの美しい旋律は一体どこから来るのだろう?

同じ曲を追いかけ譜面をなぞったとしてもプレイヤーによって、それほど表情が違うのはなぜなんだろう。

“好奇心集団sujaku”へお越しいただきありがとうございます。ossans倶楽部のオレンジです。

ビル・エヴァンスの旋律

例えばそれはビル・エヴァンスの弾くピアノの場合、鍵盤のタッチなのか、それかアクセントへのアプローチの個性なのか。

美しさはどこから

もう長い間答えの見つからない疑問が自分の中でくすぶっていたのに、ある時それは何気なくやってきた時があった。

今は遥か昔学生の頃、歌舞伎町のショットバーでバイトをしていた時にマスターが一枚の LPレコード を貸してくれた。

エロール・ガーナーのタメ

Contrastsというそのアルバムの中に入っていたErroll Garnerの代表作「Misty」は何とも美しく衝撃的だった。

その独創的な奏法は利き腕である左手が刻む強烈なビートに、右手から少し遅れたメロディが生み出される。

多分このタメこそが美しさの一つなのかもしれない。

決して計算から来るものではない、そのリズムとメロディの微妙なズレに僕の求めていた答えがあったことに気づいた。

それで何だかひとつ大人になったような気がして嬉しくなったのだが、そんな他愛もないものへ感動も僕がまだガキのだったからなのかもしれない(笑)

ビル・エヴァンスのタッチ

ところで本題のBill Evans なのだが彼の弾くピアノの美しさの秘密は、それまでのどのプレイヤーにもとらわれず、新しい感性でつくり出すアレンジとあの優美なピアノ・タッチにあるのだろう。

生涯楽譜の読めなかったエロルガーナーとは対照的にクラシック音楽から学びあげたエバンスの旋律は優雅さと上品さにあるのかもしれない。

当事Jazz界では飛ぶ鳥を落とす勢いのマイルスデイヴィスに認められあの名アルバム Kind of Blue のレコーディングに参加。

ジャズ史上最高のアルバムのパーソネルに名を連ねたことでエヴァンスの名声が高まることになるのです。

マイルスデイビスバンド脱退後は自らがリーダーとなるピアノトリオを結成。
アルバム portrait in Jazz やワルツフォーデビーを制作しピアノトリオによる多くの名演を生み出すことになるのです。

ワルツ・フォー・デビィ

ビル・エヴァンスの代表作でありモダンジャズ史上最高の名作「ワルツ・フォー・デビィ」

ビル・エヴァンス(ピアノ)
スコット・ラファロ(ベース)
ポール・モチアン(ドラム)

1961年6月25日、ニューヨーク、ヴィレッジ・ヴァンガードにてライヴ録音

アルバム1曲目の「My Foolish Heart」は限りなく美しい奇跡のバラード

【CD盤】

 

【LPレコード盤】