みなさん、「生命保険」と「共済」の違いはご存知でしょうか??
生命保険は想像つきやすいと思いますし、地域によっては、県民共済のチラシが家に届いたことがある方も多いでしょう。
結局、生命保険と共済、どちらがいいのか?どちらを選ぶべきか分からない人が多いのかもしれません。
それぞれの違いや、特徴をお伝えし、検討のご参考にしてもらえたら幸いです。
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生命保険と共済の違いは?
簡単に言うと、主な違いは3つ挙げられます。基本的には制度上の違いと理解できます。
使用している用語も若干異なりますが、意味に大きな違いはないのであまり気にすることはないです。
◆監督官庁の違い
生命保険の監督官庁は金融庁です。
共済は、種類によって、厚生労働省や農林水産省となっています。
◆加入対象者
生命保険は、加入したい人は誰でも基本的に申し込みすることはできます。
しかし、共済の場合、誰でも加入できるわけではなく条件があります。住む地域や職業などの条件があり、誰でも加入できると言うわけではありません。
◆取扱機関
生命保険を販売する会社は国内にたくさんありますが、共済も同様にいくつか種類があります。
あくまで制度上・仕組みの違いですので、あまり細かい事を気にする必要は正直ありません。
基本的な情報として、最低限知っておくべき知識だと考えます。
共済
◆共済とは
堅苦しく表現すれば、組合員が掛金を出し合うことで補填し合う制度のことです。大きな考え方は生命保険と似てます。
共済は、お互いを支え合うという意味がありますし、生命保険は、“相互扶助”の考えのもと運営されてます。
生命保険を販売しているのは、国内大手の生命保険会社や外資系生命保険会社等の各生命保険会社です。
共済も同様に運営する組織が様々あります。
◆共済の種類
代表的な種類は、以下の4つでしょう。
全労済
全国労働者共済生活協同組合連合会が運営
都道府県民共済
都道府県県民共済グループが運営
JA共済
全国共済農業協同組合連合会が運営
コープ共済
日本コープ共済生活協同組合連合会が運営
一度は聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
◆加入条件
上記に少し触れましたが、共済に加入するには、その組織の組合員である必要があります。
例えば、都民の人ならば、都民共済しか加入できませんし、他県の県民共済には加入できません。自分の住んでいる都道府県の共済しか加入できないのです。
つまり、住む地域や職業などの条件があり、誰でも加入できると言うわけではありません。
◆共済の保障
共済は、生命保険に劣らないほど様々保障があります。
代表的な保障として、死亡保障、医療保障、がん保障、特定疾病保障、介護保障、年金保障、学資保障等々ありますが、生命保険と共済にもあります。
ただし、注意したいのは、運営してる共済によって取り扱ってる商品は違うので、欲しい保障が必ずその共済にあるとは限らないと言う点は留意する必要があるでしょう。
では結局、生命保険と共済、どちらの方がいいのよ?と言う話です。
生命保険の優れてる点
◆保障が手厚い
一般的には共済より比較的保障は厚く作られています。というより、共済は保障が厚くは作られていません。
◆バリエーションが豊富で柔軟に設計できる
契約者のニーズに合わせた保険設計が可能で、特約や保障額を細かく設計できるのは生命保険の強みです。
◆商品が進化している
各生命保険会社の競争は激しく、商品の改定や新商品が常に行われており、時代に合わせて商品が進化していると言えます。
共済の優れてる点
◆掛け金が比較的安い
年齢問わず掛け金は一定であり掛け金は比較的安いです。生保の場合は若年層は保険料が安いので、一概には言えませんが、掛け金が一律・安価で分かりやすいのが強みです。
◆パッケージ商品で最低限の保障が備えられる
細かい設計がない分、シンプルな構成になっており、保障金額は厚くはないが最低限の保障を備えられると言えます。
結局どちらが良いのか??
ここまで来て、どちらの方が良いかというのはもちろん、その人次第であり、向いている人・向いていない人がいるというのが理解できると思います。
◆共済が向いている人
・経済的に抑えたい
・面倒なので最低限の保障があればいい
基本的にこれに尽きます。確かな保障や自分のライフスタイルや人生設計を考えたときに、十分な保障とは言えないが、面倒な人は共済から考えても良いかもしれません。
◆生命保険が向いている人
・確実な保障が欲しい
・自分のライフスタイルに合った保障が欲しい
確かな保障が欲しい人は、共済はあまり向いておらず、生命保険の方が向いていると言えます。やはり、何かあったときの「保険」ですので、保障が不十分だと後の祭りですからね・・・。
まとめ 注意事項
色々ヒントを示しましたが、必ず知っておいた方が良いことを最後にお伝えします。
生命保険はその人のニーズに合わせた保険設計ができ安心といえます。一方、共済はシンプルで安価であることが最大の魅力だと言えますが、絶対に忘れてはならないことがあります。
それは・・・、
高齢になると、保障が薄くなることです。リスクが高くなる高齢(例えば60歳以降)になると、保障が薄くなる仕組みの商品が多いです。この点は必ず留意しておくようにしてください。ですので、共済に限ったことではありませんが、自身の保障が”どれくらい”、”いつまで”かをしっかり把握しておくようにしましょう。
最後になりますが、自身の加入目的を考えたうえで「最適」な選択をしていただきたいです。
そのご参考になれば幸いです。
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