ふらっと芦屋散歩 ~この空間だからこそ器の良さが味わえる 芦屋貴兆陶家 室内装飾編

ふらっと芦屋散歩 今回は第1回ふらっと芦屋散歩でご紹介した 芦屋貴兆陶家 さんの素敵な空間にスポットをあてたいと思います。

第1回投稿がこちら ⇓

ふらっと芦屋散歩 ◇器好きにはたまらない!居心地の良い空間で器合わせができるお店

 

素敵な店内 お伝えしたいことはたくさんあります。

まず最初にお伝えしておきたいことは、こちらのお店の内装はほぼ 芦屋貴兆陶家 社長と専務によって作られたということです。

コロナ禍 田舎に移住して古民家再生が話題になり、リフォームの過程をYouTubeに投稿し、人気チャンネルになっているものもありますよね。こちらのお店の制作過程のムービーがあれば見てみたいです。(もう10年以上も前のことなので残っていないでしょうね。)

まず、お店の奥のお部屋の天井と壁を見てみましょう。

壁は 藁入りの味のある芥子色の珪藻土が丁寧に天井まで左官されています。珪藻土には藁が混ぜられており、この藁の効果で光のさし方が和らぎ,器の質感を引き出しています。壁にこの芥子色を選ばれたところに、お二人のセンスを感じます。この芥子色という色は、染付・黒・赤絵・ガラスの器を引き立てますし、苔や枝もの、どんな花材も引き立てますよね。

1枚目のこちらの写真を見て頂くと、この珪藻土の壁の効果が伝わると思います。 そして、この写真に写っている絵がこれまた素敵で、この空間をより趣があるものにしています。

こちらの絵は 画家 福島千佳 さんの作品です。2021年 3月 表参道ギャラリーconcept21 にて展覧会を開催されました。(下の経歴は、その時のものをお借りしました)

■ 福島千佳
[ 略歴 ]
1977年鹿児島県生まれ。
父は薩摩焼の上絵付師。父の『絵は人から学ぶな、自分で学べ』という教えで育ち、独学で絵を描き続ける。
京都と兵庫で働きながら制作を続ける。
2018年神戸のギャラリー島田で初めての個展を開催。
2018年、2019年と世界的に著名なアーティスト、中島由夫氏の提供するアーティスト・イン・レジデンスにてスウェーデンに滞在し、プログラムの多文化的芸術環境を経験した後個展を開催。
2019年、チェンマイ(タイ)でエッチング制作、陶器の絵付けを開始。
HP https://chika-fukushima.tumblr.com
2014年 Laboratorio Museo (フィレンツェ、イタリア)
2018年 ギャラリー島田(神戸)
Yoshio Nakajima Art hall (スウェーデン)
2019年 China Weifang Culture & Art fair (中国)
Gallery SYD 壁画制作(デンマーク)
Yoshio Nakajima Art hall (スウェーデン)
ギャラリー島田(神戸)
Gangneun Museum of Art 国際交流展(韓国)
2020年 ギャラリー枝香庵(銀座)

芦屋貴兆陶家さんには、彼女の素敵な作品が他にも… お店の雰囲気に溶け込んでいて見逃しがちなので、訪れた際は是非、福島千佳さんの作品にも注目してください。(*^^*)

次は、天井に目を向けてみましょう。 並べられた竹にアンティークのライトが素敵です。もちろん、この竹の天井も 社長と専務のアイデアで、お二人の手によって完成しました。どのように並べていったのでしょうね。当時のお二人のやり取り、想像しちゃいますね。(^^)「もっと右に」とか、「もう少し間隔を広げる?」とか…

天井の次は、床です。

味のある敷石に砂利 もう完璧ですね。もちろん こちらもお二人のアイデアで ご自身で完成させたものです。

次は セレクトされた器を陳列する家具にも注目しましょう。

これは、古い足踏みミシンですね。このアイデアが素敵です。

こちらの家具も素敵。

もっと細かいところまで見ていくと

電気のスイッチプレートも有田焼ですね。

最後は、こちら トイレです。珪藻土のパネルに 陶片 そしてこのタイルの額はアジアのものでしょうか?風情ありますよね。

芦屋貴兆陶家さんにお立ち寄りの際は是非、トイレも要チェックです。

いままで ふらっと芦屋散歩 でたくさんお店を取材させていただいて感じることは、それぞれのお店のメインの商品の販売のために、各店舗の方が、メインの商品の魅力を引き出すために空間造りや雰囲気作りをとても大切にされているということです。そういうところにこれからも注目して、芦屋の名店の取材を続けていこうと思います。

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